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EXCERPTION


野田暉行 邦楽作品集
野田暉行 邦楽作品集

◆新譜リリースのお知らせ
 「野田暉行 邦楽作品集」(演奏:邦楽四重奏団)のCDが
 10月13日 発売されました。
このCDは、去る6月15日、野田暉行誕生日を祝して開催された、
邦楽四重奏団第8回演奏会「野田暉行個展」のライブ録音をすべて収録したものです。

若い世代の精鋭達によって結成された「邦楽四重奏団」は、野田が前世紀後半に作曲した邦楽作品の真価を再発見し、この個展の開催を決定しました。
当日は、素晴らしい演奏が展開され、作品は高度に再現されて、聴衆を魅了しましたが、その全容を後世に伝えるべくこのCD化が実現したものです。
素晴らしい録音音質は、当日の音楽全体を余すことなく再現し、皆様を現代の音楽の生きた場にいざなうことでしょう。

   収録曲 野田暉行作曲 
       尺八、二2面の箏、十七絃のための四重奏曲第1番
       尺八、箏、チェロのための「リフレクション」
       邦楽四重奏曲第3番「松の曲」
       十七絃のための「夜想曲」
       邦楽四重奏曲第2番「レジェンド」
演奏:邦楽四重奏団
平田紀子、寺井結子、中島裕康、黑田鈴尊
              ゲスト:(チェロ)山澤 慧
          録音、販売:小島録音 
       ALM Record
       ALCD-112                                       

なお、このCDは店頭販売を予定しておりません。こちらのサイト E World Japan Online Shoppingからお買い上げいただくのが便利かと存じます。
CDの評を含めた梅津 時比古氏による野田暉行インタビュー記事が、下記のアナウンスにありますように、過日の毎日新聞に掲載されております。また、梅津氏の素晴らしい洞察に満ちた巻頭言がCDブックレットに収載されております。


◆2016 年9月20日毎日新聞掲載

6月の誕生日記念「野田暉行邦楽作品コンサート」のライブがまもなくCD発売されます。

  それについては改めてご案内申し上げます。

  今回そのCDについて、9月20日の毎日新聞夕刊に、梅津時比古先生によるインタビュー記事が掲載されました。

  詳細は次のリンク先からお読みいただけます。
 

2016年9月20日毎日新聞夕刊掲載「音楽に身をゆだね 個性的な邦楽がCDに」


2016年9月20日毎日新聞夕刊

毎日新聞2016年9月20日 野田暉行掲載記事 「音楽に身をゆだね 個性的な邦楽がCDに」

◆和声CD発売のお知らせ

 当サイトで発売中の、野田暉行「和声100課題集」の作曲者夫妻による演奏CDを発売いたします。
 以下、作曲者からの言葉です。

 「和声は、洋楽の真髄をくみ取ったものであり、和声課題はそれを純粋に表現する時代を超えた音楽でなくてはならない。教科書はその端的な目的のみのために作成されているが、それはしばしば誤解されているようである。

 さて、この録音は、私の教科書の別巻である「100課題集」を、専門家ではない作曲者の娘、野田瑛里子に聞かせる、という私的な目的のため、妻の要望で計画、実施されたものである。公開を前提としたものではない。

 洋楽の伝統的な書法であるハ音記号による4声譜は、教科書に説明のある通り、学習のためにはきわめて適切な表記法であり、種々の有益な効果ももたらすのであるが、現代にあっては、もはや一般的なものではなくなり、ほとんどは大譜表によって処理されている。そのため、専門外の人達はもちろん、専門家にとっても縁遠いものとなりつつあり、その演奏には特別の修練も必要なものとなっている。それを具体的な音として聞かせたいというのが唯一の目的であったが、作製後、上記のような事情も鑑み、専門的学習者にとっても、ある便宜をもたらすのではないかと思い始めた。

 課題の中には、一人による演奏、あるいはピアノ連弾では困難なものがあり、さらには、実施せずとも、実音を聞きつつ譜面を参照することで有効なものもあり、学習者の過大な負担を軽減するためにも、意味あることと考え、公開するに至ったものである。もとより一般的に聞かれることにも、何ら不都合はない。そのようないきさつから、今回、公開するものである。」

 以上のような趣旨から、録音は簡易なシステムで行われ、異なったスタジオでの録音による、ピアノ特性、音響特性、録音特性の若干の不統一があります。また、CD作成も簡易なものとなっておりますが、それをご了解の上でご活用下されば幸いです。学習用に限らず、音楽愛好家の方も小品の感じで鑑賞していただける興味深い内容となっております。

「100課題集」には、東京芸術大学、および、同附属高等学校の作曲科入学試験、学内試験のために作成した全課題、その他の入学試験課題が収載されております。

 CDでは「100課題集」と共に、「和音外音」課題、教科書「要約和声」中の「初期の25旋律課題」を併せて収録いたしました。

 CDは 以下の2枚組です。
      Vol.1  和声50課題集 和音外音
      Vol,2  続・和声50課題集   初期の25旋律課題
  演奏(2台ピアノ):野田暉行、野田香代子
  価格(2枚組み)¥2500(税別)+送料
(2枚組以外の販売予定はございません)
 発売は9月下旬を予定しておりますが、御予約いただきました方には、別途メールで発売日をご案内させていただきます。
 
Pitet Theatreで一部の曲をお聴きいただけます。
オンデマンド販売: E World Japan



◆新刊のお知らせ
  この度 E World Japanにて、以下の教科書2点が出版されます。
                 
 野田暉行著   要約和声 (A4版90頁)                定価 2500円  (税込)
 野田暉行著   和声100課題集 (A4版163頁/付録34頁) 定価 4000円  (税込)

  和声法の学習は何かと規則づくめで、とっつきにくいという方が多いのではないでしょうか。また、始めてから専門的領域に達するために多大の時間を要し、結局は完全に習熟できずに終わってしまった、という方も多いと思います。中には大部冊の教科書を踏破したが、何か未整理だという人もいるでしょう。
 「要約和声」はそれらにお応えするするため、作者の教育経験とそれに用いられたメモをまとめて作成されました、本書の特徴は先ず、学習に必要な事項が細大漏らさず、しかしきわめて整理された形で示されており、いろいろな疑問にすぐ答えられると言うことです。和声に関する解説は21頁程に要約されています。
 初期の段階「和音」では、楽典を理解していれば、最初の4頁を読むことによって、先ず和声法とは何かを自然に理解できるでしょう。その後、課題の実施に関する項となり、必要最小限の課題を実施しつつ段階を上げ、初期の実用的な到達点に達します。この項は簡潔でありながら、十分に詳述されています。これはすべての基礎であり、ここで学習を終えても、音楽の理解には十分のものが得られるでしょう。
 さらに次の段階「諸和音」では、それらを拡張し装飾する和音と手法が、一転、タブレット的に示され、課題も次第に自由なものに移り、語法の拡大が計られます。ここでは規則を読んで課題を行うのではなく、課題の実施により音楽から規律を習得するという方法がとられます。既に学習経験のある人は、この項に目を通すことによって、整理と理解を高めることが出来るでしょう。きわめて特殊なこと以外、すべてについて解説されています。ここで一通りの実用的な段階に達しますが、この教科書の特色は、さらに「25の初期旋律課題」が用意されていることです。これらの課題は音楽的視野を広げ、作曲を専門的に学ぶ人などがよりスムーズに次の段階に進めるよう準備されたものです。
 本書の課題には、独学者の便宜も配慮し、すべて解答が用意されています。

 「和声100課題集」は、これら基礎的学習を終えて後に、更にそれを完成し実際的な段階に高めるための修練となる、低音課題、旋律課題等の集成です。
 「和声50課題集」と「続・和声50課題集」に別れており、「50課題集」は、過去に出版され、現在絶版となっているものの再掲です。「続・50課題集」は、新シリーズであり、きわめて高度な課題も含まれています。
 両シリーズにわたって、作者が半世紀に亘る東京芸術大学在任中に作成した、芸大、芸校等の全入試問題、学内試験問題を網羅し、さらに学生時代に作成した課題も収められています。さらに、学習を深める一助として「和音外音課題集」を収録しました。
 課題編が別冊付録として添付されています。
  ここでは音楽の書法の完成と自由な精神が求められ、それは作曲の規範となるものです。